仮面ライダーゼロワン29・30話感想 不破さんストーカーになるってよ
仮面ライダー01 29話感想
29話は、第2章完結、ランペイジバルカン初登場の会でした。
お仕事5番勝負は天津垓の勝利。どこまでも視聴者の心が晴れない展開でしたが、不破さんが視聴者の代わりに? 天津社長に怒りをぶつけてくれました。
「いつか見つけてやるよ。俺が俺であるために。俺の夢を!」
“ランペイジバレット!”
「そのために、俺は戦う! 俺のルールで!」
「変身!」
しびれますね。ランペイジスピードブラスト(サンダー・ダッシュ・ウィング)で天津社長(仮面ライダーサウザー)を退けます。
その後、刃との一騎打ち。
「お前が本気の夢を語るまで、俺はお前を認めない。お前がお前であるために。俺はお前をぶっつぶす!」
“01、01…”
ランペイジパワーブラスト(パワー・プレス・ファング)で刃(ファイティングジャッカルレイダー)を吹き飛ばし、最後は、2人に対しランペイジオールブラスト。
とにかく、不破さんがかっこいい。ちなみに、不破さんを演じる岡田龍太郎さんはご自身のYouTubeチャンネルで弾き語りもされています。29話放送後に、29話の不破と刃を表現するような素晴らしい歌を選曲していました。ぜひ聴いてみてほしいです。
仮面ライダー01 30話感想
第3章開幕、或人復活。迅との共闘。見どころがたくさんありました。
個人的に驚いたのは、ゼロワンの変身条件が思ったより厳しかったことです。
第1話を見たときは、社長じゃないとベルトをもらえないくらいの意味だと思っていましたが。実際は使用の条件も社長であることでしたね。
ただ、イズが新たな会社「飛電製作所」を設立、社長の条件を満たして変身し、仮面ライダーサウザーに勝利。
実は、ヒューマギアもゼロワンのシステムも或人が相続していて、飛電インテリジェンスを奪われても、彼の夢は終わっていなかったのです。やっと、天津垓の思い通りにならないスカッとした展開でした。
惜しかったのは、或人の変身までの期間が短かったこと。
もっとためにためて変身した方がかっこよかったと思っています。
それこそ、最終フォーム(メタルクラスタホッパーよりも上のものがあるなら)に繋げてもよかったのになと。
逆に、1話で再び社長になるならここまでが2章でもよかったですね。仮面ライダードライブを見返していましたが、仁良課長を逮捕したときのような爽快感が、今のゼロワンには足りないのかもしれません。
もちろん、不破さんがメインの章として、29話の最後が良かったのも事実です。
このままでいいのか、不破さん
最後に、29話と30話で地味に気になったこと。
A.I.M.Sを辞めた不破さん、代わりに戻った刃。どう考えても、ヒューマギアを破壊しようとする刃を、無線を傍受して阻止する不破さんという構図になりそうです。刃の行くところに現れる不破。これって、ストーカー…?
それはさておき、不破さんは刃に対して夢を語ることを頑なに求めます。ただし、刃の「自分の意思」という言葉は無視されています。
刃の想いや優しさを誰も受け止めていません。刃は自分の意思でZAIAに入って、仮面ライダーになったはずです。そして、イズを破壊しようとしたのも彼女自身の意思です。
「お前がやらないなら、私がやる!」
彼女は結構、不破さんのことを心配しています。29話で不破さんが操られるのに抵抗したときも。
彼女にとってヒューマギアは道具です。道具のために命を捨てる必要はない、だから不破さんが苦しむくらいなら、自分がイズを破壊すればいい、それが彼女の優しさであり、想いではないでしょうか。
その部分をまるっきり排除して、彼女自身が苦悩する“間違っている”ことだけを指摘するのは、男としてどうでしょう。
「俺を想ってくれてありがとう」くらいの自惚れを不破さんには持っていてほしいです。