仮面ライダーゼロワン33話感想
やっぱり、不破さんの記憶は偽物でしたね。自分がTwitter等を見た限りでは、気付いている人はいなかったですが、意外とみんな気付いていたんですかね。
アークに偏ったことを学習する天津なら、不破にも同じことをしていておかしくないと思いましたが、本当にやっていたとは…。
さて、今回の注目ポイントの一つは、ヒューマギア:ラブチャンです。
圭太くんの夢「プロテニスプレイヤー」を叶えることが、ラブチャンの夢(ヒューマギア→人)でした。
石黒先生とジーペン(仮面ライダーゼロワン31話)の関係とは逆の構図です。石黒先生は、「ジーペンに漫画を描かせてみたい」(人→ヒューマギア)でした。
両者の決定的な違いは、相手の気持ちですね。圭太くんは、自分がプロテニスプレイヤーになることを心の底から望んでいたのか、怪しかったです。
自信がなかったのもありますが、そこをラブチャンと不破さんが「夢を持とう」「夢を信じろ」と詰め寄りました。年頃の子どもからしたら恐怖ですよね。
ジーペンは自分で描くことを決めましたが、圭太くんは反対にラブチャンの夢を拒否しました。
今回のように、他人に変わることを要求する夢はときに不安定です。
相手が乗り気でないこともしばしばです。相手の意思を尊重した結果、自分の夢が達成されないこともあるでしょう。
ラブチャンは、「グランドスラムを目指す選手を支える、世界一のコーチになる」と、最後に自分の夢を見つけ、圭太くんも「それは叶うと思う」と返しました。
誰かのことを思いやる夢が悪いわけではありませんが、あくまで「自分がどうしたいか」ということ、そして他者を支えるとき、あくまでその人の意思を尊重することが大事だと教えてくれる話でした。
もう一つの注目ポイントは刃唯阿です。
ついに辞職しました。
「これがわたしの辞表だ」(鉄拳制裁)
正規の手続きはしっかりと踏んでほしいとは思いましたが、生身の天津が制裁される初めての回でした。
(殴られる方の演技もいいですね。あの表情。)
天津さんは、「夢の実現のためには手段を選ばない」と明言しましたが、そのために不破の夢を、刃のテクノロジーをもてあそんできました。天津自身も夢を追う者でありながら、やはりそのやり方は卑怯です。殴られても良いとは言いませんが、味方が減るのは納得です。
不破さんもいたとはいえ、性能的にサウザーに劣っていた状態で、勝利しました。まさに、想いの勝利です。
刃さんと不破さんの考えがわかる重要な回でしたので、その他の考察は、以下の記事に追記しておきます。
kamenridernaruse.hatenablog.jp